沿革
国際公共政策専攻
1992年4月、国際関係学の分野に学際的アプローチを導入することを目的として、国際政治経済学専攻の前身である国際政治経済学研究科が設立されました。同研究科は、国際関係論の中でも政治学を専門とする分野と国際開発論の中でも経済学を専門とする分野の二つにより成り立っていました。
同研究科は筑波大学内で唯一日英両方による講義やセミナーを開講するプログラムを擁していました。また、日本語能力の有無に関わらず、留学生や外国人講師を受け入れています。
2001年4月、国際政治経済学研究科は人文社会科学研究科に統合されました。新しい研究科は、哲学専攻、歴史人類学専攻、文芸・言語専攻、現代文化・公共政策専攻、社会科学専攻、国際政治経済学専攻の6つのプログラムから成り立っています。2008年4月より国際政治経済学専攻、現代文化・公共政策専攻、地域研究研究科の関連分野によって国際公共政策専攻が発足しました。
筑波大学
筑波大学は、旧東京教育大学を前身として、1973年10月に発足しました。本学は、学問の細分化の反省に立ち、科学的研究と文化交流を促進し、新しい教育と研究のコンセプトを導入することを目指しています。
筑波コンセプト
「筑波大学は、基礎・応用科学と内外の教育・研究機関や学術グループとの間の自由で緊密な意見交換を促進し、学問的な貢献を果たすことを目標としています。こうした交流の促進と共に、本学はまた、教育研究の高度化を推進することで、創造的な知性と豊かな人格を備えた人材を育成することを目指しています。
本学は、科学と文化の発展に貢献することを目標としています。従来、日本の大学は専門分野が細分化され、教育と研究が停滞し、地域社会から隔絶される傾向がありました。
こうした状況を鑑み、本学は国内的にも国際的にも「開かれた大学」として機能しなければならないという決意の下に設立されました。この目標に向かって、本学は国際色豊かで、多様性と柔軟性に富み、現代社会の変化に対応可能な新しい教育・研究のコンセプトをよりよく機能・運営するための組織を開発することに邁進しています。そして、その実現のため、大学の運営責任者にこうした責務を果たすのに必要な権限を与えています。」
つくば市
筑波大学が設置されている筑波研究学園都市は、日本国内でも有数の人材と豊富な物的資源を擁しています。つくば市とその周辺地域は東に霞ヶ浦を、北には筑波山を臨む自然環境に恵まれた土地です。同市には200余りの政府系及び民間の研究機関が設置されています。
つくば市は政府の指導の下計画され、総合的な研究及び居住地区として設計されました。現在では、7千人以上の研究者を抱えています。つくば市は、筑波大学を中心として、その周辺には新しい研究機関や東京その他周辺地域から移転した機関を配置するようデザインされました。
つくば市は東京から北東に60キロ、新東京国際空港からは北西に40キロの地点に位置しています。東京からつくば市へは、バス或いは電車で1時間程度で着きます。40キロ東には、太平洋を臨む美しい海岸があり、日本アルプスまでは120キロ弱の距離です。
研究学園都市のほとんどの居住施設は、職場と家庭での活動を統合する快適な環境造りを目指すよう、設計されています。筑波大学付属病院、筑波メディカル・センターの他、複数の民間の病院があり、医療機関が充実しています。居住地区には、小学校6校、中学校5校、高校3校が隣接しています。また、市内には多数の公園と緑豊かな環境が整備されています。